答えの無い世界でどう生きるか?

「ボンっ」

 

いやー、ちょっと左にそれたな...

次はもう少しボールの左側を蹴ってみよう。

 

 

「ボンっ」

 

 

あれ、今度は右に少しそれた...

今度はさっきの中間を蹴ってみよう。

 

 

「ボンっ」

 

 

 

群青の空にうっすらと月が見える

9月の夕方の空。

 

 

涼しい風が

秋の始まりを思わせる。

 

 

壁当てに夢中な少年の

焦げ茶色に焼けた腕が汗に濡れて

キラキラと光っている。

 

 

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こんばんは!

けーすけです。

 

 

今日もブログを読んでくれて

ありがとうございます。

 

 

 

あなたはサッカーボールを

初めて蹴った日から今日まで、

 

 

 

いろんな環境でサッカーを練習して

試合もたくさん経験してきて

 

 

 

最初はできなかったことが

少しずつできるようになってきて、

それが段々習得化されてきて・・

 

 

このような経験を

してきていると思います。

 

 

 

今日までのサッカー人生で

「どの時期が一番上手くなりましたか?」

 

 

 

小学生で公園で友達とボールを追いかけてた頃?

 

中学校で自分で黙々と自主練してた頃?

 

高校でコーチにたくさん教えてもらってた頃??

 

 

 

もちろん、人によってその時期は違うと思うし

この時期が一番大事!というものは無いのですが、

 

 

「自分がなんで上手くなったのか?」

を振り返ることは超重要です。

 

 

僕は今振り返ると、小学3年生で

家の前の公園で一人で壁当てしてた頃が

一番上手くなった時期だと思っています。

 

 

コーチに教えてもらったわけじゃないけど、

プロの選手に憧れてそれを真似して蹴ってみて

 

 

「ボールのどこを蹴れば綺麗に飛ぶのか?」

「どんな感じで足を振れば真っ直ぐ飛ぶのか?」

 

 

もちろん当時は言語化できないけど、

そんな風に自分で試行錯誤して少しずつ

感覚をつかめるようになっていた記憶があります。

 

 

「あなたが一番上手くなった時期はいつですか?」

「その時期になんで上手くなったのですか?」

 

 

おそらくですが、

コーチに指示されたから

というよりは、

 

 

自分で勝手に誰かに憧れたりして

自分で勝手に練習してみて、

何回もいろんな方法で試してみて・・・

 

 

という時に

一番上手くなったのではないでしょうか??

 

 

 

運動学の研究分野でも、

人が新たに動作を習得するときは、

”その人自身が”感覚をイメージできる必要がある

という風に言われており、

 

 

サッカーのコーチング現場でも、

「答えを自分自身で見つけさせるような指導」が

極めて重要であるとされています。

 

 

 

多くの方が、自分のサッカー人生を振り返ってみて

自分で考えて、夢中になって試してた時に

上手くなった!というのに気づくと、

 

 

 

答えを自分で見つけていく重要性は

簡単に理解することができると思います。

 

 

 

だが、しかし・・

「答えをすぐに周りに求めてしまう」

というのが人間の現実です。

 

 

 

これには日本の学校教育が背景にあって、

私たちは答えを用意された環境で育ってきました。

 

 

 

鎌倉幕府が始まった年号は?」

豊臣秀吉は何をした人?」

 

 

どうしてもこのような環境で育ってくると

日常の場面で答えを求めてしまうのも仕方がないです。

 

 

「合宿のバッグは何にすればいいですか?」

「お弁当は持ってきた方がいいですか?」

 

 

考えることをやめ、

答えを見つける脳になると

 

 

社会に出て、「答えの無い世界」に出た時に

めちゃくちゃ困ります。

 

 

話が少しそれてしまいましたが、

このように答えを求めてしまう癖が

ついてしまうこと自体は仕方ないので、

 

 

それを修正していく、つまり、

自分で考えるようにする取り組みが重要なのです。

 

 

そのように自分で考える取り組み

最も効率よくできる環境がサッカーだと思っています。

 

 

 

サッカーには答えがありません。

 

 

その中で最適解を導くために、

自分自身で考えて選択しなければなりません。

 

 

「どうすれば逆足のキックが上手くいくのか?」

「どうしたらトラップがピタッと止まるのか?」

 

 

このような答えの無いものに対して

自分で考えてたくさん試していくことが重要なんです。

 

 

僕自身、そのような答えの無い世界で

最適解を探すために研究を日々行なっていますので

いろんなことを聞いてもらって構いませんが、

 

 

まずは自分で考えてみる

という過程を必ずやってみましょう!

 

 

あなたが一番上手くなった時期に

無意識にそうしていたみたいに。

 

 

それでは今日は

これくらいで失礼します。

 

 

ではまた!

 

 

 

けーすけ。