「武器」は作ろうとするな。

50人以上の選手が

人工芝のピッチに集まり、

 

 

一人ずつ、ビブスを渡され、

チームを振り分けられていく。

 

 

眉にぎゅっとシワを寄せた選考員が

椅子に深く腰掛けてペンを回している。

 

 

限られた時間は2時間。

せいぜい自分がプレーできるのは30分程だろう。

 

 

50人の中で合格するのは

たったの一人だけ。

 

 

「自分は何でアピールしようか」

「自分の武器って何なんだろう」

 

 

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こんばんは!

けーすけです。

 

 

今日もブログを読んでくれて

ありがとうございます。

 

 

「武器が無い」

「誰にも負けないものが無い」

 

 

つい先日、読者の方から

こんな相談がありました。

 

 

「セレクションやチームでのポジション争いの時、

自分の武器がわからなくて上手くアピールできない・・」

 

 

今日読んでくれてる中にも

同じような悩みを抱えてる方が

いるかもしれません。

 

 

実は僕自身も現役時代、

「お前の武器は何だ?」と監督に言われ

試合で外されたこともありました。

 

 

ずばぬけたスピードや

圧倒的なフィジカルも無ければ

 

 

足元に技術が

秀でているわけでも無い。

 

 

「全部、6〜7割の選手」

 

 

これが僕が現役の時に

名付けられた愛称でした。

 

 

「武器が無い」ということに

コンプレックスを持っていかからこそ、

 

 

同じような悩みを抱えてる方の気持ちが

痛いほどわかる。共感できます。

 

 

 

今日は「武器が無い」

ということで悩む選手が

 

 

セレクションで、

「あの子、面白いな」

と評価されるようになったり

 

 

チームのポジション争いで

「あいつ次の試合で使ってみたいな」

と思われるようになるための

 

 

重要なポイント

お伝えしたいと思います。

 

 

 

まず最初に大前提として

知っておいて欲しいのは、

 

 

武器は、作るものではない

ということです。

 

 

 

「・・・。」

 

 

 

「は?今日は武器を作る話じゃないの?」

と思った方もいるかもしれません。

 

 

 

ですが、

「俺はドリブルで勝負する!」

といってドリブルを練習して武器にしたり

 

 

「フィジカルでずばぬけてやる!」

といって対人マスターになることは

 

 

「そもそもできない」んです。

 

 

 

サッカーの能力は突然

レベルアップするものでもないし、

 

 

武器にしよう!と思ったものが

その人に向いていない場合がほとんどだからです。

 

 

 

「じゃあ、どうすりゃいいんですか?」

 

 

 

「武器を作れない」なら

どうすればいいかというと・・

 

 

 

”自分の特徴を生かせるようにすること”

が重要ポイントになります。

 

 

 

「誰にも負けない武器」

とまでは言えないけど、

 

 

”周りより得意な方”

という能力はあると思います。

 

 

圧倒的なテクニックは無くても

周りの平均よりは「止める・蹴る」は出来るだな。

 

 

全員を抜き去ることは出来ないけど、

ドリブルで運ぶのは周りよりは出来るかな。

 

 

こんな感じで十分です。

 

 

 

もしもそれも見つからない場合は

周りのチームメイトやコーチに

見つけてもらってください。

 

 

 

武器とまではいかないけど

「平均よりは得意」というものが見つかったら

 

 

「それをどうやって生かすか?」

という部分に全思考を費やしましょう。

 

 

 

例えば、

「ドリブルが平均よりも上」という人は

 

 

・どこで受けたらドリブルがすぐに出来そうか?

・どのタイミングならドリブルができそうか?

 

という風に考えてみてください。

 

 

 

「シュートが得意な方だ」

という選手は、

 

 

・誰から受けたらすぐにシュートが打てそうか?

・どこにボールを止めたらシュートが打てそうか?

 

という風に考えてみてください。

 

 

 

このように日々考えることで

「自分の特長を生かす能力」

少しずつついてきます。

 

 

そうすればあなたの特長が

試合で発動される回数が増えてきて

自信もついてきます。

 

 

そして最終的には

どうすれば特長を生かせるのかが

感覚的にわかってきて、

 

 

そこまでいくとその特徴は

「あなただけの武器」になってるはずです。

 

 

ここまでの話を聞いてきて

なんとなくわかってきた方もいるかもしれませんが、

 

 

「武器」というものは

所持するものではなく、発揮するものです。

 

 

だからこそ、武器の発揮の仕方

つまり「扱い方」を鍛えましょう。

 

 

いくら強力な刀を持っていても

それを巧みに扱う能力がなければ

ただのお荷物ですよね。

 

 

 

あなたも周りのチームメイトで

足が速い人、足元が上手い人など

いるかと思いますが、

 

 

彼らは足の速さを生かす能力や

足元の技術を生かす能力があるだけです。

 

 

 

あなたもまずは自分の特長、

平均よりも優れているものをみつけ、

 

 

それをどうやったら生かせるか?

ということを考えてみてください。

 

 

 

今日はこれくらいで失礼します!

 

 

 

では、また。

 

 

 

 

けーすけ。