サッカーの研究ってどんな?

こんばんは!

けーすけです。

 

 

今日もブログを読んでくれて

ありがとうございます。

 

 

「サッカーの研究って

どんなことやってるんですか?」

 

 

つい最近、読者の方から

こんな質問をいただきました。

 

 

僕自身、現在はオンラインの

個別指導を行いながら、

 

 

現場での疑問や仮説をもとに

研究活動を行なっています。

 

 

研究活動というと、例えば

今までに投稿されている論文を読んだり

自分自身で大学の設備や機材を使って

実験をしてみたりと様々です。

 

 

しかし、普段から研究に触れている人は

あまり多くないので、

 

 

「実際にどんな感じなの?」

「白衣きて実験してるの?」

 

 

という風に思ってる方も

少なくないのではないでしょうか?

 

 

 

特に、状況判断や

他のサッカーに関する研究となると

 

 

実際にどんなものなのか、

面白そうだけどイメージ湧かない

 

という方も多いかと思います。

 

 

 

なので今日は僕自身が最近、

興味を持って取り組んでいる研究の

一部を紹介したいと思います。

 

 

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僕が最近興味を持っているテーマは

「判断をキャンセルする能力」について。

 

 

具体例でいうと、

「パスしようとしたけど

相手がきたから出すのをやめた」

 

「シュートを打とうとしたけど、

相手が足を伸ばしてきたから切り返した」

 

 

などといったシーンでの

”やめる”能力です。

 

 

この”やめる”(キャンセルする)のは

どれくらいギリギリまでだったら可能なのか?

 

 

またそのような能力はどんな

レーニングによって向上するのか?

 

 

という問いに対して

様々な論文などを読んで

研究を進めています。

 

 

僕がこれまで調べた中だと

サッカーにおける”やめる”能力の研究は

そこまで多くはないのですが、

 

 

野球やテニス、バドミントンなどの打撃系のスポーツで

”やめる”能力について研究が進められています。

 

 

その一例として、

バドミントンの熟練者とそうでない人に

”やめる”能力を「stop signal task」というテスト行わせたところ、

 

 

バドミントンの熟練者の方がそうでない人に比べて

テストの点数が高かった、つまり直前で判断を

”やめる”能力が高かったということがわかっています。

The relationship between action inhibition and athletic performance in elite badminton players and non-athletes,Kun fu liao,2017

 

 

他にも様々な競技種目で同じような

研究はすでに行われていて、上手い人の特徴として

判断をやめる(キャンセルする)能力が高いことが

明らかにされつつあります。

 

 

ただ、それらの研究の多くが

「stop signal task」という椅子に座って

ボタン押しをする判断課題で評価しており、

 

 

実際の「キック動作」や「打撃動作」を

伴って測定しているわけではないという

問題があります。

 

 

そこで僕自身が今考えているのが、

実際のキック動作を伴った中で

判断をやめたり、やめなかったりする判断課題を行わせて、

 

 

パフォーマンスとの関連を

調べるといった研究です。

 

 

 

今は実験の流れなどを考えているところですが、

より現場に落とし込むやすい形で、研究の成果が

出ればいいなと思っています。

 

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今日は少し違った視点から、

僕自身の研究活動について紹介しました。

 

 

「難しいしよくわからん」

「そんな研究意味あんの?」

 

 

もしかしたらこういう風に

思ってしまった方もいるかもしれませんが、

 

 

最終的にはこのような研究によって

わかってきたことをプログラムの

内容に落とし込んで

 

 

より科学に基づいた形で

レーニングを紹介できればと思っています。

 

 

今日も最後まで読んでくれて

ありがとうございました!

 

 

 

けーすけ。