「判断スピード」を高めるには?

「相手にパスすんな」

 

 

キャプテンマークを腕に巻いた

背の高いセンターバックの大きな声が

後ろから聞こえてくる。

 

 

残暑の厳しい

9月の緑色のピッチ。

 

 

人工芝からの生ぬるい熱が

メラメラと身体中を覆ってくる。

 

 

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こんばんは!

けーすけです。

 

 

今日もブログを読んでくれて

ありがとうございます。

 

 

実際にプログラムに参加してもらう時に

皆さんと個別ミーティングをして

 

 

その時に毎回、

どこのポジションでプレーしてるのか?

を質問させてもらってるのですが、

 

 

一番多いのがボランチです。

 

 

ダブルボランチでやってる選手もいれば

一枚でアンカーを任せられてる選手も多いです。

 

 

そんなボランチというポジションは

サッカーで一番難しいというのは

言うまでも無いですよね。

 

 

360度、相手に囲まれた状況でも

複数の情報短い時間で収集して、

その中から最善の選択実行しないといけない。

 

 

そのためには技術的な速さだけでなく、

「頭」の速さ、つまり判断スピード

必要になると言うのはこれまで何度も伝えてきたことです。

 

 

 

今日はその「判断スピード」に関して

実際の研究論文で興味深いものがあったので

学術的な視点から説明していきます。

 

 

 

その興味深い研究というのが

2年ほど前に筑波大で松竹教授ら(現関西大学)によって

行われた状況判断に関するものです。

 

 

 

その研究では、熟練者(上手い人)と

非熟練者(そうでない人)との判断の違いを、

 

 

 

脳内の活動や筋肉の反応時間などを用いて

分析して、いくつかのことが明らかになりました。

 

 

 

その中でも僕が一番興味深かったのは、

「刺激に対して”反応をしない”という判断」において

判断能力の差が出やすいということ。

 

 

 

例えば、サッカーの状況で言えば

「相手がパスコースを閉じてきた→パスをしない」

というような判断の時にレベルの差が出やすいということ。

 

 

 

これって確かに思い返してみれば

そんなイメージが持てなくもないです。

 

 

 

「味方がフリーだ→パスを出そう」

という判断ならスピーディーにできそうだけど、

 

 

それを変更したり、辞めたりする判断って

結構難しいし、頭を使いますよね。

 

 

 

研究ではまだそこまで

現場ベースの知見は明らかになっていないので

 

 

どのようなトレーニングが効果的か?

などは科学的には完全に証明されてませんが、

 

 

 

「変更する」「やめる」という判断を

練習の中で磨いていくことは効果的でしょう。

 

 

 

技術の練習の中に判断要素を

組み込むことは重要ですが、

 

 

その時に特に

「変更」「やめる」という判断が

伴いようにセッティングするとより良いです。

 

 

・味方が手をあげたらパスを”しない”

・手をあげてない方にパスをする

 

 

こんな感じの要素を入れることで

試合でも素早い変更やキャンセル

できるようになります。

 

 

 

今日は実際の論文ベースで説明したので

少し難しく聞こえたかもしれませんが、

 

 

 

自分自身のプレーを改善するために

いろんな視点から試行錯誤するのは

すごく面白いし楽しいことです。

 

 

 

あなたも自分のプレーを改善するために

いろんな視点から努力をしてみてくださいね!

 

 

 

では今日は以上になります。

 

 

 

最後まで読んでくれて

ありがとうございました!

 

 

 

けーすけ。