何を見るために首振るの?

「いつ・何を」みるか??

 

 

「ガチャン!」

ターンして振り向いた瞬間、

白いユニフォームを着た相手CBが

 

 

壁のように目の前に現れて

体ごとふっ飛ばして呆気なくボールロスト。

 

 

ベンチにどしんと腰かけ、足を組んで

眩しそうにピッチを眺める監督の表情が一瞬ギラリと変わる。

 

 

「奪われるな!!」

太い怒鳴り声がシーンとしたグラウンドに

雷音のように響き渡る。

 

 

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こんばんは!

けーすけです。

 

 

今日もブログを読んでくれて

ありがとうございます^^

 

 

「周りを見ろ!」

「もっと首を振れ!」

 

 

ボールを失ってしまった後に

監督からこのように言われたことはありませんか??

 

 

「何を・いつ」見るかがわかっていないと

首振っても何の意味もありません。

 

 

今日は実際の研究論文を参考に

いい判断をするための「見る技術」について

解説していこうと思います。

 

 

激しいプレッシャーにバタバタしたゲームでも

上空から見渡したようにピッチの状況が見え、

 

 

涼しい顔で中盤に君臨できる選手になるためにも

今日もしっかり読んでくださいね!

 

 

 

張ら(2008)の研究では、

熟練者の3vs3,1vs1場面での眼球運動を分析することによって、予測正確性と視覚探索戦略について検討しました。

 

 

この研究の結果、

①熟練者は状況が複雑になればなるほど、非熟練者に比べてより適切で効果的な視覚探索戦略を持っていること

②熟練者は、まず全体の位置を把握(多くの停留点を短い時間)し、直前には視線を固定(少ない停留点を長い時間)してボール保持者を凝視する、という選択的注意パターンを持っていること

が明らかになりました。

 

 

つまり、上手い選手・いい判断ができる選手は

良いプレー・判断をするための手がかりを入手するために

「何を・いつ」見れば良いのかが自分の中である程度わかっている。

 

 

「この時はこれを見れば良い」

というパターンを状況ごとにたくさん

持っているということなんです。

 

 

 

これはその選手の経験からくる知識量が大きく関わっているので、

日々の練習でそのような意識づけが重要になります。

 

 

 

相手の「どこを見る」、「いつ見る」

というのは状況によるからこそ、

 

 

日々の練習でいろんな状況を経験し、

そこでの自分のプレーを振り返っていくことも重要です。

 

 

例えば、センターバックから後ろ向きで

ボールを受けるシーンでは、

 

 

受けに行く前に、次のパスコースを持つために

味方の位置を把握しておいたり、

 

 

どこにトラップするかを決めるために

相手の位置やスペースを把握する必要もあります。

 

 

そして受ける直前では相手が奪いにくるので

相手の位置に焦点を当ててしっかり見て

 

 

体の向き、スピードなどを把握した上で自分の

プレーを選択するのです。

 

 

これは試合におけるたったワンシーンで、

実際の試合ではこの他にもたくさんのシーンがあります。

 

 

・ゴール前でシュートを打つシーン

・サイドからクロスが上がったシーン

・FWの選手から落としのパスを受けたシーン ・・・

 

 

これらのシーンでそれぞれ自分の中で

「何を・いつ」見れば良いか?という知識が必要になります。

 

 

明日からの練習では

何となーく首を振ってみたりするのではなく、

 

 

間違っても良いので自分の中で「何を・いつ」みよう

というのを決めて実践してみましょう!

 

 

それでは今日はこれで以上になります!

 

 

ではまた^^

 

 

 

けーすけ。