焦らなくなる2つの方法

ジリジリと蝉の鳴き声が

響き渡る8月の緑色のピッチ。

 

 

前半6分。

 

 

センターバックから低い位置で

ボールを受けようとしたシーン。

 

 

後ろ向きでボールを

トラップしようとしたその瞬間、

 

 

「はめるぞ!!」

後方から相手選手のカラッとした声が聞こえ、

 

 

それと同時に「ドタドタドタ」と

後ろから迫り来る足音。

 

 

額に生温い汗が流れ落ち、

じわじわと暑くなっていく頭の中。

 

 

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こんばんは!

けーすけです。

 

 

今日もブログを読んでくれて

ありがとうございます^^

 

 

「焦ってしまう」

 

 

サッカーを教える仕事をしていて

選手から悩みを聞くと一番多い答えがこれです。

 

 

ボールを受ける時。

後ろ向きでボールを持った時。

 

 

「焦ってしまう」

 

 

焦ってしまうからいつも練習では

しないようなミスをしてしまうし、

 

 

視野が狭くなってプレーの選択肢も

ギュッと一気に少なくなってしまう。

 

 

この「焦ってしまう」という悩みについて

その仕組みと、解決方法を今日は説明しようと思います。

 

 

 

サッカーにおいて人はなぜ焦ってしまうのか?

 

 

それは間違いなく、

「相手からのプレッシャーがあるから」です。

 

 

普段、家の前の公園でサッカーをしてて

「焦ってしまう」ということはないですよね。

 

 

だって公園だったら誰からも

プレッシャーを受けないから。

 

 

でも試合では常に相手がいて、

どうにかしてあなたからボールを奪おうと

プレッシャーをかけたりしてきます。

 

 

なので焦らないための方法を考えた時に、

 

「いかにして相手がプレッシャーをかけにくくするか」

「プレッシャーがかかりにくいところで受けるか」

というのが主題になります。

 

 

少しでの相手のプレッシャーを

受けにくくする方法として、

ここでは大きく2つのことを説明します。

 

 

まず1つ目は「受ける場所」

要はポジショニングだと思ってください。

 

 

味方からボールを受けた時に

相手が近くにいれば当然プレッシャーは

かかりやすくなりますよね。

 

 

なので少しでも相手から遠く、

距離を保てるようなポジションングで

ボールを受ける必要があります。

 

 

具体的に説明していくときりがないので

今日はほんの少しだけにしておきますが、

 

 

例えば「ギャップ」で受けるのと

「相手の斜め後ろ」で受けるのでは

相手との距離が違ってきますよね。

 

 

日本の指導現場ではよく

「ギャップで受けろ!」「ギャップに顔を出せ」

というコーチングを耳にしますが、

 

 

ギャップというのは相手の真横の位置でもあるので

DFからしたら対応がしやすく、プレスをかけやすい位置なんです。

 

 

なので「ギャップ」で受けるようにしている人は

それよりも少し後ろの「相手の斜め後ろ」

明日からの練習で意識してみてください!

 

 

 

2つ目は、

「そもそも相手がプレスをかけれなくする」

ということです。

 

 

「え、そんなこと可能なの?」

「相手の意思は変えられなくない?」

という方もいるかもしれませんが、

 

 

これもあなたがDFだった時の場合を

想像してみてください。

 

 

あなたがFWの選手で、相手チームの

ボランチがボールを持ったシーン。

 

 

この時、ボランチの選手が少しトラップをミスって

横向きでボールを流しながら持っていたら

DFのあなたはどうしますか??

 

 

当然、奪いにいきますよね!

 

 

横向きでボールも流れいたら

ボールが取れそうだし、

ここで奪ったらチャンスになる。

 

 

でももしボランチの選手が、

トラップでボールの回転までピタッと止めて

パッと前を向いた姿勢をとったら・・

 

 

右にも左にもパスが出せそうだし、

長いパス、短いパス、そしてドリブル、シュート・・

 

 

いろんな選択肢が想像できて、

何をしてくるか全くわからない。

 

 

この状態の相手ボランチの選手に対して

FWのあなたはボールを奪いに行けますか??

 

 

おそらくですが、この持ち方をされると

「取りに行ったら簡単に叩かれたり、

パスを狙ったら逆に運ばれるんじゃないか・・??」

という心理が働き、

 

 

ボールを奪いに行けずに、

足をピタッと止めてしまうでしょう。

 

 

「こいつはじっくり対応しよう」

そう思ってプレスをかけに行けないですよね。

 

 

 

そう、つまり「なんでも出来そうな状態」

相手選手に見せることで、

 

 

プレッシャーに行かせない、

飛び込めない状態を作ることができるんです。

 

 

 

 

メッシやイニエスタブスケツがボールを持つと

相手選手の足が「ピタッ」と止まってるのがわかります。

 

 

テレビで見てる側からしたら

「取りに行けばいいのに!」「なんでプレスに行かないの?」

という風に思ってしまうのですが、

 

 

実際には「飛び込めない」んです。

 

 

だから本当に上手い選手は

そもそも「プレスを受けない」

 

 

だから

「焦る」ことなんてないんですね。

 

 

だって相手がプレスに行けないから。

 

 

 

「メッシは別次元だから」と言う方がいるかもしれませんが、

もしあなたがボールを回転までピタッと止めて、

右も左もドリブルもシュートも打てる状態を作ってしまえば

相手はプレスにこない。つまりあなたが焦ることがなくなります。

 

 

 

次の練習から今日説明した2つのことを

是非実践してみてくださいね。

 

 

特に2つ目で説明した

「なんでもできる状態」を作ると

本当にDFがピタッと止まってくれるので面白いですよ!

 

 

今日はこれくらいにしておきます!

 

 

ではまた^^

 

 

けーすけ。