〇〇と〇〇を無意識化せよ!
相手がいる、相手がいない
「練習で出来たのに試合だと上手くいかない」
「相手がいると焦ってできなくなってしまう」
上手い選手は、
一人では練習しません。
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こんばんは!けーすけです。
今日は以前に僕自身が指導現場で
学んだことを共有しようと思います。
僕はサッカーの状況判断に特化した内容を
このブログやインスタグラムで発信していますが、
実際の指導現場を見たときが
一番それに関する学びは大きいです。
小学1年生から6年生までのスクールの
練習を見させてもらったときに、
「止めて、蹴る」の技術を習得するために
コーチと選手が向かいになっていわゆる
対面パスのような練習をしていました。
四角い正方形の中にピタッとボールが止まるように
という基準を設けたトレーニングで、最初はなかなか
止まらなかったのが、練習するにつれて少しずつコツを
掴んできて止まるようになってきたんです。
それである程度止まるようになってから、
コーチは横5mくらいの距離にDFを設置し、
3回のパスの中でDFは取りに行っても行かなくてもいい
という制約を入れてやって見ました。
すると驚くことに、
それまでボールがピタッと止まっていた選手も
全然ボールが止まらなくなったんです。
しかもDFが来ていないのにボールが
大きく跳ねてしまったり、足元に詰まってしまったり。。
ここまで変わってしまうのかと思いました。
なぜこのようなことが起きてしまったのかというと
「DFが来るかもしれない」というのが頭の中に入ってきたから。
それまでは「ボールを止める」ということに
100%の意識を注いでも良かったのが、
「相手が来るかもしれないから見ておこう」
という意識を持たないといけない状況になり、
「ボールを止める」ということに、
50%くらいの意識しか注げなくなってしまったから
と考えられます。
運動において人は
複数のことを意識するのが苦手です。
スクワットするときに、
「膝がつま先より前に出ないように」
「お尻を後ろに突き出すように」
「しゃがむときに背中が丸まらないように」
「重心はかかとにおいて」・・・
など同時に意識するのは至難の技ですよね。
でもスポーツでは意識するべきことがたくさんあるし、
サッカーの試合なんて、何を見るか、どう選ぶか
そして技術をどう発揮するか、その技術のポイントなどなど・・
同時に意識ができていないといけないのです。
でも意識するキャパシティは100%の上限があるので、
全てを意識するのはできないからこそ、
「無意識を増やしていく」
ということが重要になります。
例えば、本当に上手い選手は
ボールを止めることに対してほとんど考えなくても
無意識に正確なトラップができるので、
「相手を見る」ということに対して多くの意識を配分できます。
実際の試合になると技術を発揮できなくなるのは
技術に対して多くの意識の配分量が必要だから。
正確なトラップをするのにに80%も意識が必要なら
周りを見て判断するのに20%しか注げない。
周りをみることに20%以上注いだらトラップ
への意識が80%以下になってミスするわけです。
試合で技術を発揮するためには、
①「技術」を無意識にしていくこと(意識配分を少なくする)
②「見る」を無意識にしていくこと(意識配分を少なくする)
この2つを同時にトレーニングしていく必要があります。
指導者はこの2つの作業を
効率よくできるようなトレーニングの仕組みを
考えていく必要があります。
では今日はここまで!
けーすけ。