1番のパス練習は「鳥かご」??

質の良い引き出しを作ろう。

 

 

低い位置でセンターバックから縦パスを受け、

後ろからのハイプレスにも何1つビビらず、

 

 

涼しい顔してターンして

攻撃の起点となる。

 

 

かつてバルセロナでプレーしたシャビ選手のように

中盤の司令塔&攻撃のキーマンとしてピッチに君臨し、

 

 

決定的なスルーパス

アシストしたらカッコいいですよね!

 

 

状況判断に優れた選手は、たとえ監督や

周りの環境が変わってもすぐに対応できるため、

 

 

チームでは必ず重宝される存在になるし、

仲間からの信頼も得ることができます。

 

 

 

シャビ選手に代表される「状況判断を極めた男たち」は

一体どのようにしてそのスキルも獲得してきたのでしょう??

 

 

 

ここまでのブログや

インスタグラムでも発信しているように

 

 

 

試合で良い判断をするためには

「トラップ」や「見るスキル」などなど・・

 

 

 

試合で意識すべき重要なポイントや

練習方法がたくさんありますが、

 

 

 

過去の経験や脳内のデータベース

状況判断において非常に重要になります。

 

 

 

Ericsson and Kintch(1995)が提唱した

長期作業記憶の概念によると、

 

 

判断の良いサッカー熟練者は、過去の経験から得られたプレーパターンに関する膨大な量の情報をいつでも引き出せるような形で脳内に長期記憶として蓄積しており、目の前の状況を判断するときは、その中から似たものを照合しながら引き出している、

 

という風に考えられています。

 

 

つまり、これまでの経験によって

「このときはこのプレー」というパターンが

脳内に沢山蓄積されて、

 

 

実際の試合では、それを効率よく

”引き出して”使っているというのです。

 

 

なので良い判断をするためには、

出来るだけ多くの引き出しを持っておく必要があるし、

その引き出し1つ1つの質も重要になります。

 

 

ではどうすれば、引き出し

「質」と「量」をアップさせられるのか?

 

 

状況判断に関する研究論文の中では、

「よりゲームに近い状況の練習を何度も反復させる」ことが

重要であると言われています。

 

 

 

例えば、インサイドパスの練習だったら

2人組の対面パスで練習するよりも、

 

 

3vs1でDFがいる中でパスの練習をした方が

状況判断は向上すると考えられます。

 

 

2人組の対面パスの練習の経験では

 

インサイドキックはこれくらい股関節を開いて、

これくらいの速さで足を振れば良い方向に飛んでいく」

 

というような引き出しが脳内に形成されますが、

 

 

 

これだけでは実際にDFがいる試合では

発揮されにくいかもしれません。

 

 

それに対して3vs1の練習での経験では

 

「相手がこれくらいの距離なら

これくらいの強さで蹴ればパスが通る」

 

というような引き出しが形成されるので、

 

 

試合でも相手のプレスに対してパスを

成功させられるようになる。

 

 

 

どの練習が効果的か?というのは

獲得したいスキルによって変わってきますが、

 

 

パス時の状況判断力を鍛えたいのであれば

対面パスよりは鳥かごの方がいいでしょう。

 

 

実際の試合に近い状況で

常に練習できていますか??

 

 

シュート練習、パス練習、ドリブル練習などなど・・

シュート動作、パス動作、ドリブル動作の練習に

なってしまっていませんか??

 

 

動作を試合で発揮するためには

状況判断を伴わないといけません。

 

 

だからこそ、DFがいる設定で

パスやドリブルなどの技術をトレーニングし、

「質の良い引き出し」を沢山作っていきましょう!

 

 

では今日はこれくらいで失礼します!

 

 

 

けーすけ。