セルヒオ・ラモスのPK見たことありますか??

上手い奴は「ギリギリまで」見てる。

 

 

ハイプレスな相手でも

「ヒョイヒョイっ」と相手をかわし、

中盤で輝きを放つ司令塔。

 

 

強靭なDF2,3人を目の前にしても

「来いよ来いよ」という風に誘い込み、

スルスルっとサイド側を突破するドリブラー

 

 

同じ人間のように思えないような

スーパープレーを目にすると

 

「宇宙人なの?w」

「人間やめたの?w」

 

というような声がtwitterなどで

よく飛び交っていますが、彼らも同じ「人間」です

 

 

同じ人間なら、彼らの脳内の仕組みや

「どのように判断してるのか」「何を見てるのか」

がわかれば少しでも近づけるのではないかと思い、

日々サッカーに関する科学的な論文や文献を漁っています。

 

 

 

今日もその中で面白いものを見つけたので

少しでもあなたのためになるように紹介していこうと思います。

 

 

 

最近特に面白かったのは、

Savelsbergh(2002)のサッカーのPKに関する論文。

 

 

サッカーのペナルティキックの場面において

上手いGKとそうでないGKでは何が違うのかを明らかにするために、

眼球運動計測装置を用いて動き出しのタイミングを比較しました。

 

 

その研究の結果、

未熟練のGKはキックの0.5秒前に反応していたのに対し、

熟練のGKはキックの0.3秒前に反応していたことがわかりました。

 

 

この結果から、上手いGKはボールが蹴られる直前まで

しっかりと見極めた上で動き出していることが示されたのです。

 

 

つまり、ギリギリまで情報の入手に努め、

より最新情報を入手した上で行動していたということになります。

 

 

この論文を読んだ時、他のプレーにおいても

同じことが言えるのではないかと思いました。

 

 

例えば、PKの「キッカー」の方についても。

 

 

本当にPKが上手い選手はギリギリまで

GKの動きをみて倒れた方向を知った上で

「その逆に蹴る」という判断をしているのではないでしょうか?

 

 

先日、セルヒオ・ラモス選手のPKを見た時、

カメラがちょうどラモス選手の視線を捉えていて、

その時、ボールを見ずに蹴っていました

 

 

ラモス選手と今回紹介した論文はまさに

ポイントが同じなように思えるんです。

 

 

「ギリギリまで見て判断する」

 

 

PKに限らず、ドリブルの1vs1やスルーパスを出す場面、

守備で相手のパス方向を予測する場面などなど・・

 

 

上手い選手は、当てずっぽで判断するのではなくて

しっかりギリギリまで見て判断を決めているのだと思います。

 

 

どうしてもサッカーではプレーが連続しているので

「見る」ということをある時点で諦めて「プレー実行」に移りがちになってしまう。

 

 

でもその中でどれだけ「見るのをやめるタイミング」を遅らせられるか、

つまり、諦めずにギリギリまで見れるかがポイントなのではないでしょうか?

 

 

 

あなたは、すぐに見るのを諦めて

プレー実行に移ってしまっていませんか??

 

 

勘で相手が動く方向を決めたり、

テキトーにどっちにドリブルするかを決めたり、

 

 

無意識の中でプレーしてしまいがちですが、

しっかりギリギリまで見て、それに基づいて判断する

ということが非常に重要であるように思えます。

 

 

 

ギリギリまで見ることで実行が遅れてしまうかもしれませんが、

まずは「見る」ことを重視してプレーしてみてください。

 

 

それを練習することで、

「ギリギリまで見る」のが癖になり、

判断スピードが向上し、直前の変更も可能になるでしょう。

 

 

 

今日はこれくらいにしておきます。

 

 

 

ではまた!

 

 

 

けーすけ。