誰をやっつけるのか?

上手い人は「何を」みてるのか?

 

 

こんにちは!

けーすけです。

 

 

昨日のブログでは、判断を早くするには

「周りを見る」のではなく、

 

 

具体的に「何を見るか」が重要である

ということを論文ベースでお話ししてきました。

 

 

では今日は実際に今日は、

「上手い人は何をみてるのか?」について

これまでの研究で明らかになってきたことを話していきます。

 

 

「周りを見ようと思っても焦っちゃう」

「判断おせーよ、と言われる」

 

 

少しでも判断スピードを上げて

ボールを失わない自信を手に入れ、

チームの司令塔として活躍できるようにしましょう!

 

 

上手い人は何をみてるのか?について、守備局面に関してだと

Nagano et al (2004)の研究では、1vs1の守備のドリブル方向予測時の

視線配置に関してフィールド実験を行ったところ、

 

 

非熟練者は常にボールに視線を配置していたのに対し、

熟練者は「相手の膝周辺」に視線を配置していたことがわかっています。

 

 

また、Williams et al(1994)や、Roca et al (2011)の研究では、

 11vs11の守備場面でのパス方向予測時の視線配置について熟練差を比較したところ、

 

 

非熟練者はボールに注意を向ける傾向があるのに対し、

熟練者はボールよりもボールを持っていない選手の動きや位置、

スペースに視線を向ける傾向があることがわかっています。

 

 

 

これらの研究から言えるのは、上手い選手は、

目的に応じて「何を見るか?」を決めている

ということです。

 

 

「どっちにドリブルしてくるか」を知るために(目的)

相手選手の膝周辺を見たり、

 

 

「パスがどっちに出るか」を知るために(目的)

オフザボールの選手の位置やスペースを見ている。

 

 

つまり、知るべき情報のために

「見る」という行動を取っているわけです。

 

 

すごく当たり前のように聞こえるかもしれませんが、

「なんとなく見る」「とりあえず周りを見るようにする」

という風に”目的無しで”「見る」ということをしていませんか??

 

 

 

攻撃場面での研究もあります。

 

 

Helsen and Pauwels(1992,1993,1999)の研究では、

3vs3,4vs4,フリーキック場面での攻撃選手の視覚探索活動

の熟練差について検討した結果、

 

 

非熟練者はアタッカー(味方)やゴール、ボールの

多くの視線を向けていたのに対し、

 

 

熟練者は、ディフェンダーの位置やスペースの

多くの視線を向けていたことが明らかにされています。

 

 

 

つまり、上手い選手は、味方よりも

「相手の位置」を見てプレーしていたんです!

 

 

”相手を見てプレーする”

よく言われる言葉ですが、これって

本当に科学的根拠のある言葉なんですね。

 

 

 

現在、僕が教えている中高生の選手や社会人の方は

「ボールを受けるとき」や「ボールを持った瞬間」に

焦って失ってしまうという方が非常に多いです。

 

 

おそらくこれを読んでくれている方も

守備というよりは攻撃場面で何を見ればいいのかわからず、

焦ったりバタバタしてしまう方が多いのではないでしょうか?

 

 

 

先ほど紹介した論文でもあったように、

上手い選手は「目的に応じて」見るものを決めています。

 

 

 

そして攻撃場面では、上手い選手は

「相手の位置」をしっかり見ているということでした。

 

 

 

・ボール受けるシーン

・ボールを持つシーン

この時の「目的」は何でしょう?

 

 

 

攻撃の最大の目的は「ゴール」ですが、

そのためには「相手」をいかに攻略するか、が重要になります。

 

 

そう考えると、

「邪魔してくる相手をどうやったら交わせるか」

「奪いにくる相手からどうやってボールを守るか」

 

 

といった目的のために「見る」必要があって

そのためにはやはり「相手の位置」を見るのが重要であると考えられます。

 

 

”相手を見てプレーする”

 

 

ボールを受けるときやボールを持ったとき、

「相手がどこから奪いにくるか」

「相手がどんな配置になっているか」

 

 

まずは「相手」を優先的にみて

プレーしてみてください。

 

 

 

そして入手した情報から「判断」し、

相手を騙したり、裏をかいたりするのを

楽しんでみましょう!

 

 

 

見るものがはっきりするとサッカーもわかるようになり、

判断スピードが早くなって、自信がつくようになると

「来いよ来いよ」という風に余裕が生まれます。

 

 

 

”相手を見てプレーしよう”

これが今日の僕からのメッセージです。

 

 

 

では今日もここまでにしておきます!

 

 

また読んでくださいね^^

 

 

 

けーすけ。